後半の「4行4店舗」については、あとがき等も含めた分量が最終的に45枚弱(400字詰原稿用紙換算)でした。前半の「茨城→北海道」も合わせると、130枚程度(同)となります。
今回の北海道行きから体験記の発表まで1年と少し。この間に社会の状況は大きく変わりました。もともと海運業界は、長期的には低落傾向を続けてきましたが、それでも、商船三井フェリーの「パシフィック・ストーリー」など各社の需要喚起策が奏功していたケースもありました。それが、景気対策としての高速料金値下げで、競争力が低下した海運企業はどこも青息吐息となり、瀬戸内海などでは倒産に追い込まれる船会社も出てきました。高速道路については、民主党はさらに「無料化」を謳いますが、やるならやるで高速道路以外の公共交通にも同時に金をかけて助成しないと、自動車以外の移動手段が衰退ないし消滅してしまいます。自動車は本質的には「ブルジョアの乗り物」ですから、そうなったら「貧乏人は移動するな」ということにもなります。かつて流行ったイヤな言葉を使いますが、「勝ち組」と呼ばれる人の生活は、「負け組」と呼ばれる人の生活が不安定になってくると、徐々に掘り崩されてきます。それが臨界点を越えた時、日本はおしまいとなるのでしょう。
明るい(?)話題も出しておきましょう。本連載に合わせたかのように、大洗を舞台とした映画『大洗にも星はふるなり』が公開されました。大洗は、映画にもあるとおり(見ていませんので推定ですが)海水浴場のあるリゾート地でもあります。私が書いた以外の大洗が知りたい方は、映画など見てみるのも良いかもしれません。また、長距離フェリーでいうと、本連載と同じ時期に、殺人容疑者の逮捕と転覆事故とが(名前は伏せますが)同一会社で立て続けに起こったのも、記憶に新しいところです。
さまざまな思いが去来しますが、2つの連載はこれにて終了します。この連載を数年後に読み返して「古い」と感じられることがあるかもしれませんが、あくまで 2008年9〜10月の実体験と、その後の連載期間における「一面の真実」です。そういうものだと思ってお読みいただくことを望みます。
この連載のような「文章を使っての自己主張」が、私の生き甲斐です。今後ともご支援・ご鞭撻をいただけますようお願いします。ご意見や情報提供をお待ちしています。このブログ「MEGU」は、コメント・トラックバックを歓迎していますし、私のメールアドレスも公表しています。
なお、今回の2つの連載では、データ整理にあたって、知人であった本間大光氏の協力を得ました。約束ですので、ここに記します。
この連載の執筆にあたっては、以下のような書籍・webサイト等を参照いたしました。
参考文献一覧
紙媒体は発行年順、webサイトは本文掲載順(2009.11.15現在)
『牧野頭取講演全集』不動貯金銀行、1930年『第四銀行百年史』第四銀行、1974年
『日本債券信用銀行三十年史』日本債券信用銀行、1993年
『埼玉銀行通史』あさひ銀行、1993年
『協和銀行通史』あさひ銀行、1996年
『大和銀行八十年史』大和銀行、1999年
北海道新聞取材班『実録・老舗百貨店凋落』講談社、2006年
『日本金融名鑑』日本金融通信社、各年版
「全国・海外 船の旅情報」『日刊海事通信社』http://www.fune.co.jp/index.html
『日本長距離フェリー協会』http://www.jlc-ferry.jp/index.html
「旅客サービス」『商船三井フェリー』http://www.sunflower.co.jp/ferry/index.shtml
『にっぽんフェリー船旅ガイド』http://homepage2.nifty.com/capt-wan/index.htm
「水曜どうでしょう official website」『北海道テレビ放送』http://www.htb.co.jp/suidou/index.html
フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8










