2008年09月25日

2007.11.27(火)(4)能勢電で平野へ

 次の目的地は、川西北支店である。
 時刻は10時近い。実は昨夜、宿に入る前に、待ち合わせ相手のお宅でパソコンを借りてダイヤを検索し、大まかに27日のスケジューリングをしていた。それによると三田の出発は8時過ぎで、10時の時点ではすでに川西北支店の制覇まで終わっているはずなのである。私は寝付きも寝起きも悪い人間で、昨夜遅かったこともあって、今朝は三田の出発も小一時間遅れてしまった。それで、プランの「遵守」は一日の最初の時点からどうでもよくなってしまったのであった。
 川西北支店は川西能勢口から奥へ入る能勢電鉄の沿線にあって、能勢口から6つ目の平野(ひらの)という駅が最寄りである。能勢電はもともと能勢妙見(大阪府豊能郡能勢町)の参詣客輸送を目的とした電車で、かつては路面電車に近い軌道線だったが、現在では沿線開発が進み、阪急梅田から直通特急電車が乗り入れてくるまでになっている。
 能勢電の乗り場は、阪急川西能勢口駅の4号線である。車両も阪急の中古を使っていて、一時独自の塗装を施していたものの、最近では阪急と同じマルーン一色になっているから、阪急の一ローカル支線のようなものである。
 川西能勢口10:04発の妙見口行きに乗る。川西能勢口を出てちょっとの間は住宅地の真ん中を走るが、能勢口の高架を降りてすぐ、2つ目の滝山から地形が険しくなって山に分け入っていく感じになり、鼓ヶ滝の手前でとうとう山岳トンネルに入る。それを過ぎ、さらに坂を上って平野にたどり着くわけである。もと軌道線だっただけに、線路は曲がりくねっている。平野までわずか10分ほどの乗車時間だが、能勢電の車窓風景は変化に富んでいて、何回乗っても味わいがある。
 10:15、平野駅に着いた。平野は、大手私鉄の駅を見慣れた目には「普通の駅」と見えたが、もちろん能勢電としては極めて大規模な駅ということになるだろう。能勢電にはホームの端っこに形式的に自動改札が付いているだけの小さな無人駅が多いのだが、平野は橋上駅舎になっていて駅員がおり、自動改札機も6台備え付けられている。車庫もあるし、沿線では乗客が多い駅の一つだろう。車庫には能勢電の本社が隣接している。
 平野駅の橋上駅舎を出ると、線路沿いの川と国道173号線とをひとまとめにまたぐ連絡橋で、そこから共立温泉病院というのが目の前に壁のようにそびえ建っている。病院の背後は山、別の方向に目を移してもまた山で、この付近は結構な山間部である。今の時期だいぶ紅葉が進み、病室からの眺めは格別かもしれない。もちろん、だからといって入院したいとは思わないが。
 連絡橋はかなり複雑な構造をしていて、詳細に見ると結構面白い。173号線をまたいだところがそのまま高台の上で、そこは阪急バスの平野バスターミナルになっている。バスターミナルの長いバスホームを端から端まで歩いていくと、川西北支店のある「多田グリーンハイツ」に向かう道路にそのまま出るから、アプローチ道路までのアップダウンは駅からはほとんどない。しかし、バスターミナルを出てからは結構な急坂であって、長い上り坂が2車線でずっと続いている。
 平野駅は能勢電としては大規模な作りだが、阪急の一支線という位置づけにしては少しショボいという印象もある。バスターミナルにしても、駅に寄った場所でもう少し大規模な造成工事をやってもよかったのではないか。そういうところを、ここは比較的安くあげているという印象がある。大阪市内からだと川西能勢口まででも結構時間がかかるうえ、さらに能勢電に乗り換えるとなると、相当に心理的負担が大きくなるのだろう。ここは「安い住宅地」のようだから、無理はないかもしれない。
posted by 為栗 裕雅 at 18:00| 東京 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | りそめぐ2007晩秋 関西デハナク近畿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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