2017年04月09日

2014.07.18(金)(5)美濃松山から石津へ

 美濃松山駅に戻ってきた。次の目的地は、美濃松山のお隣、石津駅。ここに[松山]の母店の南濃支店がある。
 大垣行きの電車は07:33発。[松山]は駅から近いことはわかっていたし、持ち時間も30分あるからゆったり構えていたが、終わってみると結構ギリギリであった。駅前にある[松山]は、それでもまだこの程度で済んでいるけれども、駅から離れた制覇目標なら、まごついているうちに時間を食ってしまう。用心しないと。
 切符は、黄色いポロシャツを着たスタッフの女性から買った。「車内補充券」と印刷された券は、正副2枚綴り。金額や駅名に手書きで丸を付け、地紋の印刷された切符を1枚ちぎって渡される。隣の駅までだが200円もした。待合室に貼ってあった養老鉄道の求人広告によると、あのスタッフの女性は「トレインアテンダント」という肩書らしい。YORO RAILWAY STAFFと背中に書いた黄色いポロシャツを着て、養老鉄道のロゴが入った帽子を被り、ウエストポーチを下げて切符を売っている。おじさんおばさんだし華はないが、結構活躍している。桑名から乗った時、初老の男性が車内の掃除をしていた。おっちゃんは途中の多度駅で降り、代わりに話題のおばちゃんが乗ってきて、私と同じ時に美濃松山で降りた。いま見ると、女性はキャスター付きの箱を引っ張っているから、この駅では掃除もしていたのだろう。要するに、無人駅を回って何でもこなす係員である。養老鉄道は、こういう感じで非正規雇用を地元に提供しているようだ。
 アテンダントといえば、以前、福井県のえちぜん鉄道に乗った時には、デパートのエレベーターガールのような制服を着た若い女性だった。目の前にいるアテンダントとはずいぶん違いがある気もするが、こちらの人もかつては若い女性だったのである。

 やって来た大垣行きは、来る途中に下深谷駅ですれ違った赤い3両編成であった。お客の数は桑名行きの半分ぐらい。さっき桑名から乗ってきた同じ方向の電車より、客の数が少ないと感じた。3両だから分散しているのもあるだろうが、ここは岐阜県とはいえ大垣市から遠く離れているから、大垣方面に行く流れがさほど大きくないのかもしれない。
 美濃松山から石津へ向かって北上する。電車はすべてワンマン運転であり、車内放送もすべて録音である。近鉄で流れるおなじみの女性の声で、アナウンスがかかる。《次の石津でお降りの方は、乗車券を改札口備え付けの乗車券箱へお入れ願います。》こう放送が流れたということは、次の石津駅も無人駅のようだ。養老線は駅員のいる駅の方が少ないのであるが。
 車窓右側は一戸建てが密集した住宅地で、市営コミバスのバス停も見えた。工業団地の裏のようなところを走ってみたり、住宅地を走ってみたりだが、基本的には水田地帯である。そこに、ホームセンターなどロードサイド型の店舗も現れる。このあたりには結構工場が進出しているようで、大きな敷地をとった工場があちこちに見える。土地は全体的に余っていると見えて、大面積のものが多いし、一つ一つの施設が大きい。
 左の車窓、水田と民家の向こうに、緑色の縦型看板が見えた。その横の建物は、壁に《大垣共立銀行》と書いてある。あれが次の目的地の南濃支店だな、と思いながら、電車はスピードを緩める気配が全くない。石津駅にだいぶ近付いているハズだが、電車は全然スピードを落とさない。少し焦りの感情が生まれた。駅からあそこまで歩いて行くのは、この調子だと結構遠くないか。30分で行って帰ってこられるかしら。そう思った矢先、駅の手前にある踏切のあたりで、電車は減速を始めた。なんだ、脅かすなよ。

 07:36、石津駅に到着。ここは単線のままホームが1本あるだけで、美濃松山とは違って交換駅ではない。ホーム端のスロープを下りた先に駅舎があるのも、美濃松山とは異なっている。駅舎は割合に新しそうだが、ところどころサビが浮き出ている。出札窓口にはシャッターが下りている。割合最近まで駅員がいた駅なのだろう。
 駅の外に出てきた。石津駅前には、さっきの美濃松山と同じような感じで駅前広場があるが、面積を比較するとだいぶ小さいようだ【注1】。駅舎から目抜き通りに向かって土地の高さが下がっている。標高差は50cmぐらいだろうか。坂というより「ちょっと下がっている」程度の斜面であった。駅前広場に面したところには、集客圏の広い地方の駅前によくある自転車預かり店がある。店先のたたきの部分に自転車が並べてあるが、建物の感じからすると、かつては旅館だったと思われた。
 石津駅の入口には、海津市コミュニティバスの〔石津駅〕停留所がある。ここから出るコミバスは4系統。海津羽島線、海津西回り線、海津南回り線、南濃南回り線と書いてある。地方都市のコミバスとしては本数が多い方で、特に羽島(岐阜羽島駅)まで行くバスは1日7本もある。20kmを1乗車100円で乗れるのは素晴らしいが、100円という格安料金は「ムーバス」(東京都武蔵野市)の影響を受け過ぎかと思う。どうせ採算は取れないのだし、いくら運賃を安くしても乗らないものは乗らないのだから、もう少し上げても良いのではないか【注2】。
 本格的に通学時間になってきたとみえて、駅に女子高生がたくさん集まりつつあった。不思議と女子高生ばかりである。以前、千葉県のりそな銀めぐで北小金支店について書いた際にも触れたが、朝の時間帯に男子高生を見かけることは少ない。なぜなのだろう。私の目に入ってこないだけなのだろうか。

05-1.jpg

 【注1】石津駅前にはその後、月極駐車場を備えた駅前広場が隣接地を含めた形で整備され、面積も倍増した。
 【注2】海津市のコミュニティバスは、2015年10月、路線の再編やデマンドタクシーの導入などが行われ、運賃も初乗り200円、岐阜羽島駅までは300円となった。石津駅前を発着するバスは、2016年10月以降は「海津羽島線」(1日9往復)と「南幹線」(1日8往復)の2系統。
posted by 為栗 裕雅 at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 大垣共立銀 岐阜県海津市+2町完全制覇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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