2017年05月13日

2014.07.18(金)(39)大垣市をかすめて船附へ

 水門川の橋には、行政が立てた「大垣市」という標識が出ていた。揖斐川の西に2本流れる川の中間にある堤防を境に、県道羽島養老線は安八郡輪之内町を出て大垣市に入る。大垣市は大垣共立銀行の本店所在地であり、「めぐ」をやるならやるでキッチリ取り組まなければならない地域だが、今日は特別なことは何もない。行政区域が大垣市になっただけの話であり、この近所に大共の拠点はないから、標識を横目で見ながら過ぎ去るのみである。
 自転車に乗った女子高生何人かとすれ違った。なぜ女子高生ばかりなのかは知らない。福束大橋西詰の交差点から下り坂が始まった。交差点の手前で、さらにもう1本小さな川を渡った。このあたりはとにかく川が細かくたくさんある。

 大きな道路に突き当たって、横曽根3の丁字路で左に曲がる。しばらく行くと、目指す[船附]である。
 突き当たった道は、大垣市の中心部から名神高速の大垣インターを通って三重県桑名市に至る国道258号線で、大垣と桑名を結んでいることから「大桑(だいそう)国道」と呼ばれる。何時間かぶりで再会する大桑国道。今日の「めぐ」で最初の方の[松山]や南濃支店を制覇する時にも遭遇したが、この道を実際に通るのは本日初めてである。
 この付近の大桑国道は、中央分離帯つきの片側2車線で、大幹線道路に相応しい規模であった。歩道も結構広くて、車1台通れそうなほどの幅がある。左に見える新水門川排水機場は、さっき橋の上から見えたのと同じもの。ポンプ場と国道の間に、土蔵のような外観をした水防倉庫がある。大垣輪中横曽根水防倉庫は、単なる水防倉庫のようだが、それなりに見た目に気を使っているのだろう。ここは輪中堤の切割を封鎖するわけではなさそうだが、土嚢の材料でも入っているのだと思う。なお、横曽根3から走ってきての印象だが、大垣市に入った途端に水稲耕作をやっている水田が一気に消えたと感じた。水防倉庫の名称にもあったとおり、ここは大垣輪中であり、輪之内町の福束輪中からは脱している。今は輪中によって水稲耕作の状況が異なっているのかもしれない。
 堤防上から養老大橋という橋を渡るようで、橋に向かってちょっと上り坂になっている。大きな川はもう渡ったハズだから、揖斐川とは別に小さな川があるのだろうか。その割にかなり大規模な橋であると思った。行政が出した青看板によると、ここから桑名まで30km、南濃まで11km。幹線道路だけに、国土交通省か県警が出した電光掲示板もある。「速度注意」などのメッセージは説教がましいが、現在の気温を知らせてくれるのは役に立つ。只今の気温は32℃とあった。
 養老大橋を渡り始めると、河川敷の部分は畑と、原生林のような森になっていた。河川敷は泥だらけの草ぼうぼうである。ここもやはり、よどんだ川が下に横たわっている。そして、川がもう1本。このあたりはいったい何本川を越えるのだろうか。後付けの知識では、この橋は揖斐川の支流2本、杭瀬川と牧田川をまたいでいる。
 川の向こう、養老町側では堤防の草刈りをやったようで、野焼きの煙が目にしみた。大垣市は養老大橋を渡り切るところで終わりである。

 2本の川をようやく渡り切った。養老大橋を渡ってすぐのところに、名阪近鉄バスの〔船附〕停留所がある。ここに来るバスは、大垣駅前から今尾を通って海津市役所へ行く海津線で、途中の今尾までは1時間に1本ある。この地区の路線バスは、名阪近鉄バスという会社が担っている。大垣のバス会社として発足し、路線バスも大垣地区のみで運行しているが、近鉄グループ内の事情で本社は名古屋市にある。現在は三重交通(グループホールディングス、近鉄系)の完全子会社となっている。
 バス停があるということは、このあたりから人里に入るようだが、まだ堤防上のようだ。そう思った時、非常にけしからぬものに遭遇した。人間はここで国道から降ろされてしまうのである。車道は向こうの交差点に向けて緩やかな坂を4車線のまま真っすぐ下りていくが、歩道はバス停のすぐ先で勾配が急にきつくなっており、歩道はどこへ消えたんだろうと思わせる。急坂の下を見ると、もっと腹の立つことに、道路に沿ってしばらく前方に下ったのち、坂の途中で180度折り返して手前に下りてくるのであった。私は呆気にとられた。何という無駄なことを。車道に移ろうにも、歩道との間はガードレールでガッチリ仕切られている。向こう側へ移動するのは(自転車をかついでガードレールを越えない限り)不可能であった。
 ふざけるな、なぜヘアピンにするのだ。戻ってしまうではないか。頼むから真っすぐ行かせてくれよ。この下の住民のために折り返しを作るのは構わないが、それをやるなら真っすぐ行くスロープ「も」作ってほしい。盛り土の部分を削ればできるハズだ。
 ブツブツ言いながら、ハンドブレーキを握りっぱなしにして急坂を下る。このスロープは道幅が広いから、それなりにスピードが出せないことはない。そしてUターン。車で駆け抜けたら快適であろうこの道は、歩道からいきなり下に下ろされてしまうし、ヘアピンカーブで向きを強制的に変えさせられるし、自転車ではまことに走りにくい道であった。どうして直進するニーズを考慮に入れていないのだろうか。やり場のない憤りにかられる私であった。
 スロープ横の地べたに下ろされた。ここでまた180度向きを変えて、国道に沿って走る側道を南(厳密には南西)に向かう。側道は不可解に曲がりくねっており、しかも国道に向けてちょっとした上り坂になっている。このあたりは塩喰(しおばみ)といい、輪之内町が揖斐川の西岸に少しだけ食い込んだ飛び地のような場所である。行政区分は異なるが、建ち並ぶ家は輪中の石垣の上に乗っかっているし、船附地区とは一つながりの集落なのであろう。なぜ飛び地ができたかといえば、今尾から野寺に向かう途中でも述べたが、かつての川の流れを反映しているのである。

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posted by 為栗 裕雅 at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 大垣共立銀 岐阜県海津市+2町完全制覇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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