2008年03月26日

2008.01.18(金)(7)杉戸支店

 今来た道をまた戻ってきて、今度は駅の反対側へ出る。こちらには、杉戸支店がある。
 東武動物公園駅は、1981年に動物園を開業するときに名前を無理やり変えただけであり、もともとは杉戸駅といった。駅の名前は杉戸だったが、所在地は宮代町であり、杉戸町にある駅は1986年にできた杉戸高野台ただ一つだけである。
 さて、杉戸町側の出口を出る。こちら側はさっきの宮代町側と違い、人通りが多くてほっとした。私はこれから銀行に行こうとしているので、人通りが少ない、従って経済活動が低調な場所ではちょっと不安になってしまうのである。
 帰宅中の高校生の集団がいて、ネットカフェがあり、居酒屋の魚民がある。不二家の洋菓子店はフランチャイズ店だろうか、閉店している。階段を降りたところにある埼玉りそな銀行の店舗外ATM[東武動物公園駅](杉戸支店)は健在である。自転車屋の預かり屋が複数あるところは地方都市(というか郡部)である。
 茨城県境町からの路線バスがやってきている。会社が朝日バスであるから、かつては東武バスの路線だったのだろう。境町は千葉県野田市(旧関宿町)をまたいだ先であるから、この駅の利用圏は相当広いようだ。さっき駅内商業施設について触れたが、東武鉄道のwebサイトによると、東武動物公園駅の1日あたり乗降客数(2006年度1日平均)は32870人で、伊勢崎線ではせんげん台の半分強、五反野・谷塚よりやや少ない程度でしかない。ただし利用圏が千葉県をまたいで茨城県にまで及んでいるこの駅では、こうした客に動物園の親子連れ客を加えれば、採算ラインが案外低くなるのかもしれない。
 駅前通りを進んでくるとすぐ、幅の広い川がおだやかに水をたたえている。大落古利根川という。古川橋という橋がかかっていて、そこを渡るとようやく杉戸町である。駅前から続く商店街は川を渡ってもなお続いていて、自転車預かり屋はこちらにもある。しかし川を渡った途端、町の賑わい度がほぼゼロになってしまった。川のこちら側は典型的な「旧市街」である。営業している店がそこそこあるように見えるのは、田舎町というより東京の通勤圏に入っている場所だからであろうか。

 さて、駅から5分も歩いてくると、「本陣跡地前」という交差点にぶつかる。この交差点は駅前通りと杉戸町の目抜き通りとが交わる、非常に重要な交差点である。角には1軒の銀行。埼玉りそなではなく中央三井信託銀行の杉戸支店である。中央三井の角を右に曲がってしばらく行った左側が、今回の目的地である埼玉りそな銀行杉戸支店である。埼玉りそなの向かいには、古めかしい味のある銭湯。その隣には日本アジア証券の支店がある。中央三井の前にはアイザワ証券もあったから、杉戸町には中小証券会社の支店が多い。
 杉戸支店に入る。午後3時を回っているので、店内は閑散としている。ATMは7台あって、富士通ファクトA、ファクトVモデル20、同モデル10が3台、モデル20、モデル10という構成になっており、右側の3台と左のモデル20とがIC対応になっていた。キャッシュコーナーは旧あさひ銀行式のパイプデザインだが、1ブースあたりの幅は思いのほか広い。従って機械の両側にはプラスチック製のスペーサーがついている。ATMのうしろにモデル10のガワを使った通帳繰越機があり、店内の階段下に両替機が置いてあった。15:10、制覇作業を終えた。
 杉戸支店を出た。支店裏手には神社があって、屋根が真っ赤なペンキで塗られてピカピカ光っていた。その後ろ側に「ベルクス」というスーパーマーケットが見える。ここはイトーヨーカドーの杉戸店であったところである。埼玉りそなの支店のある目抜き通りは、もはや商店街ではなくなっていて、建物をつぶしてアパートにしたり駐車場にしたりしているところが多い。この商店街を衰退に追い込んだとみられるイトーヨーカドーも既に撤退し、別のスーパーが居抜きで入っている。おそらく、今から10年以上の時を経て、ようやく再開発の機運がわき上がってくるのではないだろうか。
 杉戸支店は、もともとは杉戸銀行として開業したものである。1900(明治33)年10月に設立され、その後茨城県古河町(現古河市)に支店を設けた。杉戸町には適切な融資先が乏しかったため、当時茨城県きっての生糸生産地として栄えていた古河は、支店を置いて融資を行うのにふさわしいと考えられたのである。第一次大戦中から増資を積極的に行った銀行が多い中、杉戸銀行は増資をせず創立時の資本金(10万円)のままであった。このため、昭和金融恐慌後に公布された銀行法により杉戸銀行は無資格銀行となり、忍商業銀行に吸収合併されることになった。本店は忍商業銀行の杉戸支店となり、古河支店は合併と同時に閉鎖された。そして1943年7月の4行合同により埼玉銀行の杉戸支店となる。現店舗は1969年10月に新築されたものである。

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posted by 為栗 裕雅 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | りそめぐ2008冬 人命の重さと意味を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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