2008年03月30日

2008.01.18(金)(11)栗橋支店、そしてテラへ

 16:35発の電車がようやくやってきた。東武日光・会津高原尾瀬口行きの区間快速で、この電車は東武動物公園を出たあと、終点の会津高原尾瀬口(福島県南会津郡南会津町)まで3時間かけて各駅に停まっていくという、恐ろしい電車である。
 私が乗ったのは、6両編成のうち前から2両目、東武日光行き。この電車は、栃木県内で切り離して東武日光行きと会津高原尾瀬口行きとに分かれる。長距離を走る電車なので、ドアは車両の両端にしかなく、車内はボックスシートになっている。せっかくなので、ドアの横についているロングシートではなく、ボックスの方に座った。
 幸手で20分も待たされたあげく、次の南栗橋でさらに神経を逆撫でにされた。この電車は、南栗橋で後から来る特急の通過待ちを行うのだという。これで、さらに5分程度のタイムロスが追加されることになった。じたばたしても仕方がないので黙って座っているが、内心はもちろん、やり場のない憤怒にかられている。
 栗橋に着く直前になって別のことに気がついた。私が乗っているのは、6両編成の前から2両目。しかし、栗橋駅の階段は最後部にあるのだ。慌てて車両を通り抜けて後方に行こうとするが、電車は既に駅に着く直前の減速を始めていて、ドア前のスペースには客が大勢立っていた。結局スムーズに通り抜けることは叶わず、真ん中辺まで進んだところでドアが開いたので、そこでホームに出た。栗橋16:49着。
 栗橋駅は数年前に橋上駅舎に改築されていて、改札に上がるエスカレーターがしっかり装備されている。栗橋には橋上駅舎ができてからだけでも何度も来ているから、改札を出た後の勝手はある程度わかっている。とにかく大急ぎで支店に行かないと真っ暗になってしまう。東武の改札を出て左折、JRの切符売り場の方へ歩いていく。コンコースにはゆうちょ銀行のATMがある。通路突き当たりで階段を下りると、この階段は最近のこの手の駅には珍しく、踊り場つきの折り返し階段になっている。

 駅前に出た。すぐ南側に居酒屋の「日本海庄や」があるが、これは北海道拓殖銀行の栗橋支店だった建物で、現在は居酒屋のほかは空きスペースのようだ。駅前にあった東武ストアは数年前に取り壊されている。旧拓銀支店跡の向かい側にあった中央三井信託銀行の店舗外ATM小屋は、既に撤去されている。
 栗橋支店は、東に延びる商店街をまっすぐ進み、名前は忘れたが駅入口の信号で左折して北上した右側である。このあたりは栗橋町中心街の南部にあたる場所だが、駅前から続く道は商店街としてはもはや機能していないようで、杉戸や幸手の街並みに似た歯抜けの景観になっていた。駅入口の五差路で直角に左折。角には古い円筒形の郵便ポストがまだ残っている。前方に埼玉りそなの緑色の看板が見えた。埼玉りそなの向かい側には川口信用金庫の栗橋支店があり、また数軒おいて北隣は栗橋郵便局である。栗橋局は民営化前の区分でいうと「集配普通局」で、今は「郵便事業会社の支店が併設された郵便局」とでも言えばいいのだろうか。
 5時の閉店間際でだいぶ暗くなっていたが、写真はどうにか(構図は別として)かろうじて許容できるものが撮れたと思う。支店に入ると、既に店はほとんど閉まりかけていた。栗橋支店のキャッシュコーナーは、入口から建物の奥までびっしりと機械が並んでいる「うなぎの寝床」形で、窓口室とを仕切るシャッターは中央部についている柱の両側から下りている。というわけでシャッター部分の幅が非常に広い、というか奥行きがある。ATMは8台あって、富士通ファクトAが1台、ファクトVモデル10が4台、ファクトAが2台、そしてモデル10が1台という構成であった。ATMのうしろ(窓口室側)にモデル10ガワの記帳機がある。IC対応のATMは、左から2台目と一番右の2台だけであった。内装は埼玉銀行時代の内装を今にとどめていて、行灯表示のプレートだけが緑色に変えられていた。制覇作業を済ませる。
 埼玉りそな銀行栗橋支店は、1898(明治31)年6月に北葛飾郡栗橋町に設立された栗橋銀行の本店であった。栗橋町は江戸時代には利根川の渡し舟が盛んな奥州街道の宿場町で、関所の置かれた天領であった。洪水で川止めになると宿は大いに潤い、また天領は他所と比べると租税が緩やかだったという。明治になってからも渡河場として強い生命力を保っていたが、1885(明治18)年に現東北本線が開通してから衰退した。銀行開業の1年後には早くも加須支店(現加須市)を設置。栗橋町に適切な融資先が乏しくなったためである。それでも経営はつつがなく行われていたようだが、1926(大正15)年12月に忍町(現行田市)の忍商業銀行に合併され、本店は忍商業銀行の栗橋支店となった。そして1943年7月の4行統合を迎えることになる。現店舗は1978年11月に新築されたもの。

 これで、「りそめぐ」の本日の予定はすべて終了である。店を出ると、支店から見えるところにある防災無線のスピーカーから「夕焼けこやけ」がト長調の音階で流れていた。
 お供えの缶ビールを郵便局の向かいにあるローソンで買い、徒歩で町はずれにある寺へ向かう。歩き始めた時点で、空には明るさがほとんど残されていなかった。

200801Saitama10_Kurihashi.jpg

[りそめぐ2008冬 人命の重さと意味を考える 完]
posted by 為栗 裕雅 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | りそめぐ2008冬 人命の重さと意味を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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